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人には言わない『やらないで』が、AIには効く。

2026/06/11

AIに頼む時、「やらないで」と伝えていますか?
繊維の仕事では当たり前の前提条件が、AIになると抜けがち。
4つを入れるだけで出力の精度が変わります。
まずは一つ、試してみてください。

「その情報、AIに入れましたか?」

先日、いつも行く美容師さんとAIの話になりました。

その方、最近いろんなセミナーに出ていて、自分でもAIを使い始めているそうです。


ある日、その美容師さんが商品のコンセプトをAIに考えてもらって、いいアイデアが出たから仕入先に持っていったそうです。

でも、仕入先から「これは無理です」って言われたそうなんです。


「え、なんで?」と私が聞いてみると。


実はその仕入先はこの美容師さんに、「こういうラベルは扱えません」「この加工はできません」という条件を、もともと伝えていたそうで。


「それ、AIに入れてましたか?」と私が聞くと、
美容師さんは
「あ……入れてなかった」と。

知っていたはずの条件が、AIに投げる時には頭から抜けていた。

この話、実はよくある「あるある」だと思っています。



仕事では当たり前のことが、AIになると抜ける

もし、新人スタッフに仕事をお願いするとき、皆さんはきっと丁寧に説明しますよね。

  • 「この取引先はこういう事情があって」
  • 「こういう流れで進めてほしい」
  • 「これを使ってこういうものを作ってほしい」など

自然と、背景や条件を伝えるものですよね?
でも、AIになると急に、その「背景」を伝えることを忘れてしまう。

これ、悪いわけではないと思います。


慣れないものに向き合うとき、人間はどうしても「まずやってみよう」になりがちで。

普段の仕事では当たり前にやっていることが、ジャンルが変わるとスポッと抜けてしまう。

それは誰にでもあることだと思います。

私はしょっちゅうです…



繊維の仕事で例えるならば

私が長く関わってきた繊維の仕事で例えてみます。


例えば・・・

産地・仕入先によって、得意なものとそうでないものがあります。

また会社により所持している織機や編機が異なります。

こういう組織が得意、この工場はこの素材しか扱えない、この糸番手じゃないと作れない、など。


そういう前提条件を知らずに「こんな商品作れますか?」と問い合わせると、お互いの時間を無駄にしてしまう。

だから繊維の仕事では、自然と「この工場なら何が作れるか」を先に頭に入っていて、ある程度予測をしてから動きます。


AIも、まったく同じ構造だと私は思っています。

前提条件を入れずに投げると、的外れなアウトプットが返ってくる。

それはAIが悪いんじゃなくて、こちらの伝え方の問題なんです。



何を入れればいいか?4つだけ覚えてください。

難しく考えなくて大丈夫です。

この4つを最初に伝えるだけで、出力の精度がぐっと変わります。

① やっていいこと

 「こういう方向で考えてほしい」「このスタイルで書いてほしい」。

目指したいゴールのイメージです。

② やってはいけないこと(これが今日の本題) 

人に対してはなかなか言う機会少ないですよね、「これはやらないで」なんて。

でもAIには言ってください。

「この素材は使わないで」「この表現は避けて」「専門用語は使わないで」。

これを入れるだけで、やり直しが激減します。


③ 誰に届けるか

 同じ内容でも、相手が経営者か新入社員かで言葉は変わりますよね。

「読む人は誰か」を伝えると、トーンや難易度が自然と合ってきます。


④ 最終的に欲しいアウトプット

「提案書の形にして」「箇条書きで3つにまとめて」「メールの文章にして」など。

ゴールの形を先に伝えると、そこに向かって考えてくれます。


この4つ、実は仕事の依頼でも同じことをやっていると思いませんか?

AIだから特別に難しいわけじゃない。

伝え方の基本は、人間相手と変わらないんです。


「前提条件って、何を入れればいいかわからない」という方へ

もし「そもそもAIにどう伝えればいいかが、まだよくわからない」という段階であれば、ぜひ過去の記事を一度読んでみてください。

AIが使えない理由は、スキルではなく「伝え方の構造」の問題かもしれません。

AIを使いたいのに使えない人が陥る、3つの理由


また、「AIって結局、何を入れれば動くの?」という感覚は、こちらの記事でも整理しています。

食材がなければ、料理はできない。AIも、同じです

「一人で試してみるより、誰かと一緒に整理したい」という方へ 

AIへの伝え方、前提条件の整理、自社ではどう使えるか?

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